【動画勢としての活動要項 (「がうる・ぐら」版】
項目 | 詳細 |
---|---|
①.活動形式 | ・宝鐘や兎田と同じ【動画9:配信1】のパターン。 |
➁.形態 | ・カバーが用意した5名~の英語・海外文化に特化した日本人をリーダーに据えた専用スタッフチーム+ぐら。 |
③.ぐらの仕事 | ・「出演」、「収録前打ち合わせ」、「企画会議(不定期)」のみ。 |
④.内容 | ・【Global】以上に【日本人Vリスナー向け】を意識していく。 ・日本人リスナー向けの企画主旨、及び動画に付け加える字幕が兎にも角にも重要。 |
⑤.動画の制作費用 | ・全額カバー持ち |
⑥.目標 | ・【日本人Vリスナー】への浸透を目標に【Global】な企画に挑戦していく。 ・自チャンに投稿した場合「1年以内にチャンネル登録者数600万人突破」がリアルな線。 ・動画の再生回数のアベレージは70~80万回以上は確実。 |
⑦.概要 | ・日本人リスナーへの浸透率がゼロに近かったぐらを日本人向けの【Global】な企画に挑戦させ浸透率を上げていく試み。 ・専用スタッフチームには英語・海外文化に特化した日本人を主に採用し、ぐらの一挙手一投足を出来得る限り魅力的な形で日本人リスナーに向け提示していく。 ・「箱外へ向け」「領域外にも通用する形で」と言うよりとにかく『ぐらをVの本場日本に定着させるために』プロジェクトを推し進めていく。 |
✔ 最後は少し前に卒業してしまったホロ最大(にして世界最大)のV、がうる・ぐらを動画勢化した場合の構想。
ぐらはホロライブで最大のチャンネル登録者数を誇る世界一のVだったが、JP領域への浸透率は極めて低かった。同じHololiveENにはカリオペやキアラ、そしてハコス等がいるがホロを日常的に観ているとお勧めに上がってくる切り抜きや(JPとのコラボ)配信は大体この三名のものが多く、新しい世代だとこぼやビジュー、フワモコ等が最近では存在感を強めている。──────この面子と比べるとJPホロリスが常日頃感じるぐらの存在感というのは非常に希薄なものだっただろう。
世界一のチャンネル登録者数を持ち、通常配信の視聴回数もこの面子の3~10倍程度は軽く稼いでいたぐらがJPの領域でこれだけ浸透していなかった理由は「A.日本文化への興味が(他の海外勢と比べると)希薄で日本語もほとんど話せなかった」ことと「B.JPホロメンとの絡みに消極的だった」ことの二点。──────もしかして日本や日本人があまり好きじゃなかったのか……?と思わせるようなこの二つがぐらをJP領域に浸透させなかった理由だ。
✔ ホロライブで頻繁に開催されるこういった(JP・海外勢混合の)箱内イベントにぐらの姿はいつもなかった。三つのサムネを見ると「ハコス」と「イナ」がその全てに参加しているのが分かるが他にも「オリ―」「アイリス」「フワモコ」「カリオペ」等が複数回ずつ参加していて、この辺りまではJP領域でもよく見かける海外勢の常連組だ。
こういった場にほとんど参加しなかったぐらがJPホロ達(つまりJPホロリス達にとっての”推し”)のそれぞれとどういう関係だったのか、また彼女達のことをどう思っていたのかはJP領域だけを視聴していた場合まず分からない……………と言うか、JPホロメン達も多分分かっていない。ぐらというのはそれくらいこちら側との関係が希薄な海外メンバーだった。
✔ JPだけを視聴していてもこういった(海外勢をJPホロリスに拡散する意図を以て製作された)切り抜きはある程度流れてくるものだが、ぐらに関してはこちらも無いに等しい。四つ挙げたうち上二つは所謂「お気持ち」だとか「物申し系」、下二つは海外ホロの間でよく見られる「日本賛美系」の切り抜きだが、JP領域に流れてくる海外ホロメンの切り抜きは大半がこの二つのどちらかに類するものだ。
「お気持ち・物申し系」と「日本賛美系」のムーブを行う海外ホロは、まず間違いなく日本人リスナーにウケない。JPでも大差ないことだが「お気持ち・物申し系」のムーブを多発させるライバーは必ず仕事に対するモチベを失っていて配信のクオリティが漏れなくゴミ(それ以上に日本人であればある程女性がこうしてギャンギャン言っている姿にはヒく他ない)、「日本賛美」は言ってみればJP側に媚びる行為なので嫌われはしないのだが海外ホロによる量産ムーブ過ぎて最早何の効き目もない。──────「よく流れて来はするのだがそれによってJPリスナーのファンが増えることは絶対にない」それが海外ホロの切り抜き動画だ。
この四人はJP領域でも本当によく見かける面子だと思うが、皆々様方ご存知の通りJPリスナーから(大抵の場合海外リスナーからも)本当に人気がない。JPが開催する箱内イベントにあれだけ顔を出しこうして頻繁に切り抜きに上がっていても全く、JPリスナーはこいつらに絆されていないし、より知りたいとも、もっとこちら側に顔を出して欲しいとも思っていない。同じように訛った日本語で喋り同じような態度で同じようなことしか言わないこいつらに関しては「モデルと名前以外の違いが正直分からない」というのがほとんどのJPリスナーの本音だろう。
JPリスナーが一番興味を持っていて「こちら(JP)側にもっと顔を出して欲しい」と思っていた海外ホロは間違いなくぐらだった。数的記録とキャラ的魅力の二つの意味でそれは間違いのない話だが、ぐらは日本文化やホロライブのJP領域に関心がなく箱内イベントやコラボ配信で見かけることはまずなく「お気持ち・物申し」「日本賛美」のどちらも行わないため切り抜きにも上がりにくくその人となりや内面的な魅力をJPホロリスが知る機会は皆無に等しかった。
そこで『専用スタッフチーム付きの動画勢への転向』が使える。JP領域に出向くだとかそこに向けて発信することに関して消極的なぐらを(海外文化に通ずる)日本人スタッフチームでサポートしつつ日本人の琴線に触れる動画企画をやらせ、必ず日本人リスナーが受け取り易いよう字幕付きで上げていく。──────ぐらの配信の視聴回数は30~60万回の間をうろつく感じだったがJPリスナーが日頃これを観ていたわけがないのでその分だけを上乗せして計算するなら50~100万回再生超は確実、企画主旨を箱外にも通じる【Global】なもので統一していた場合チャンネル登録者数に関しても1~2年のうちに最低でも200万人程度増えていたのは確実で、その場合ぐらは「50~100万回再生超のコンテンツを日々連投しつつ」→「チャンネル登録700万人の大台を目指す」というモンスターVTuberになっていたことになる。
ぐらの場合特筆すべきはやはり宝鐘をも優に上回っていた「(VTuberとしては)世界最大のチャンネル登録者数(474万人)」だが、有象無象の所属タレントを評価したり優劣を決めたりするのにはさして役に立たない「チャンネル登録者数」という尺度も「(世界・業界・箱内)最大」とか「(箱内)最小」とかになってくるとやはり気に留めておかなければならない。──────何せ「(世界・業界・箱内)最大」の「チャンネル登録者数」はそのまま事務所の評価に繋がるし、「(箱内)最小」は解雇要員に仕分けて切り離しておけば事務所の水準を相対的に底上げすることができる。
宝鐘に関してもそうだが、そこの運営が一番考えるべきなのは『(事務所のあらゆる意味での)”最大”を』→『どうやってもっと最大化させようか』だ。その試みが成功した時、その時成したそれがそのまま事務所の成長幅になるし、下位の所属ライバー達に上の目標を示し成長を促すことにもなる。
✔ 0:13~ これは先日話題になったぐらの転生先に関するニュース動画だが、内容は「転生後のアカウントにぐらが前世の自分の名前を記載している」というもの。
名前の記載の有る無しで転生後のぐらの活動成績が大きく変わることなどありはしないのだが、「A.ぐらがやったことで今後は他の脱退ホロ達がこれに倣う可能性が高くなり、脱退に対するハードルがより低くなる」ことと「B.ぐらがホロライブに付いていた海外ホロリス達をごっそりと外に持ち出した」ことの二点だけは確実。
つまりぐらは(意図せず&悪意なく)ホロライブ最大の競合他者の一つになってしまったということだ。──────と言うか、ホロライブのENはこれで瓦解したも同然だろう。「ぐらのいないENに意味なんかない」ことぐらいその領域を観ていないリスナーにとってでも簡単に分かることだ。
『(事務所のあらゆる意味での)”最大”を』→『どうやってもっと最大化させようか』というのがカバーが考えるべきことだったのだが、カバーはそれをしないばかりか『(事務所のあらゆる意味での)”最大”を』→(最低化超えて)→『”マイナス化”させてしまった』。「最大の持ち駒の一つを」→「活かさないばかりか最大の敵の一つに」→「”方向性の違い”により成り替わらせてしまった」、この運用を皆さんはどう思われるだろうか。
ぐらの前に湊で同様の轍を踏んでいたこと、また「(所属ライバーの)新しい世代に才能を一つとして獲得出来ていない問題」も併せて考えると明らかなのは『運営の人員の刷新が必要である』ということだ。──────簡単に言えば主要なスタッフの「左遷」「更迭」が必須だという話だが、『最大の所属タレントを複数名失い競合他者化させる』『事務所の次の世代を担う新しい才能を一つとして獲得出来ていない』というこの二つの落ち度を以てすればそれに異論のある者もさすがにいないだろう。
✔ ぐらの『専用スタッフチーム付きの動画勢への転向』で最も大きなメリットは(日本語字幕付きの)【Global】な企画への挑戦による「数的記録の増進(宝鐘の場合と同じ)」とあともう一つは『JP・海外領域間に長らく横たわっていた壁を超えさせることが出来ること』だった。宝鐘の場合は製作する動画に英語字幕を入れ込むことで海外のオタクリスナー達全般に向け発信する構想だという話は既にしたが、ぐらの場合は逆にVの本場・日本領域に向けて向こう側から壁を超えさせる構想だ。
日本人ニキ達がぐらの存在を気にしていたことは確かなことだが、だからと言ってぐらが行う平常配信の常時視聴など到底出来るものではない。「分からない言語による」→「分からないノリを」→「数時間延々と聴かされる」だけの配信を発信者への表面的な興味のみで乗り越えられる人間などそういるものではない。
ぐらが『専用スタッフチーム付きの動画勢への転向』を成功させていた場合、ホロライブのJP領域には業界最大級の人気タレントが追加で一人増えていたことになる。──────「新しい世代に才能を一つとして獲得出来ていない問題」にはこういう改善の仕方もある。