→【ホロ些事!】9-16 に続く
✔ ホロメン達の「YouTuber」の属性を軸にした『公式動画勢』、「アイドル」の属性を軸にした『劇場』の新規プロジェクトに触れてきたが次は「アニメキャラ」の属性を軸にした「アニメプロジェクト」について。
【A.2024年の”邦画の”興行収入ランキング】

✔ これは2024年度の(“アニメの”ではなく)”邦画の”興行収入ランキングなのだが、上位がほとんどアニメ関連作で埋め尽くされている。当たり前のように一位の座に就いている「コナン」から10位まで下るとそのうちの6本が人気アニメシリーズの映画作品、3位の「キングダム」を”漫画の関連作”と考えると1位~5位のうちまともに”邦画”と呼べる作品は(その中で最下位の)「ラストマイル」しかない。
【B.2024年の”邦画の”興行収入ランキング】

✔ これは同じサイトの2023年度のものだが、2024年と同じでやはりトップ10のうち6本がアニメの関連作で占められている。──────一旦「ゴジラ-1.0」を純正の”邦画”だと定義付けるならこの年アニメ映画に拮抗出来た”邦画”は唯一これのみだったということになるが、これと首位の「スラムダンク」の興行収入には倍の差が付いている。トップ3が全てアニメ作品に占められてしまっているあたりを見ても分かるが現状「邦画」=「ほぼほぼアニメの関連作品」だ。
【C.「鬼滅」の興収】

✔ これは今から5年前、世が鬼滅ブームに沸いていた年の興行収入ランキングだがその年の一位に就いている「鬼滅の刃 無限列車編」の興行収入がヤバい。他の年の一位(もちろんそれもアニメ作品)の2~3倍程の値を叩き出し次点とは”350億円”の大差をつけている……………いくら「邦画はアニメ作品が強い」と言ってもこれだけは桁違いだ。
言うまでもなく、この年日本は鬼滅(とあとコロナ)に支配された年だったし、(例年以上に)「アニメ」が世を席捲した年だった(ホロライブの隆盛も丁度この年)。──────分かっていたことではあったが、こうして数字にして見直してみるとやはり「日本」=「アニメの国」、超えて「日本」=「アニメに支配されている国」で間違いない。
【D.”邦・画・の!!!”歴代興行収入ランキング】

✔ これは日本で今までに公開された「邦画の」興行収入ランキングだが、やはりそのほとんどがアニメ作品だ。2020年に信じられない興行収入を叩き出した鬼滅を筆頭に6位までが全てアニメ作品、20位まで下ってもその中に実写で純性の邦画作品はたった3作しかランクインしていない。──────その3作のうち一番新しいものは7位の「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」だが、これは2003年公開で22年も前の作品。もう20年以上「邦画」の世界はアニメの独壇場だということだ。
【E.アメリカの歴代興行収入ランキング】

✔ これはアメリカ国内の歴代興行収入ランキングだが、やはり1~20位まで数えてそのほとんどがアニメ作品、なんて異常な事態にはなっていない。明確に「アニメ」と定義付けられる作品はたった二作品でランクも15位前後、アメリカ的には「国内映画」の定義は普通に「実写映画」だ。
これは余談だが、日本という国は明らかに「変な国」だし、「キモい国」だ。
冷静に考えて「映画」とは普通「実写映画」のことを指すし、観に行く人間の大半が成人であることを考えても「国内映画の興行収入ランキング」(の特に上位陣)は大方実写映画で占められているのが普通で、自然の成り行きで、またそうなって然るべき在り様だ。
「鬼滅」とかいう一過性の少年漫画の映画版(しかも内容は普通にコミックスに収録されている内容)が次点に100億円近い差を付けその下も「ジブリ」とかいうこの30余年謎に国教のように崇め奉られている関連作が続いていることも、それらに唯一拮抗している実写映画が「踊る大捜査線」とかいう安物大衆映画シリーズであることも、全ては異常だ。──────まともな国だとは思えない、大人が真面目に統治しているとは信じ難い、こんな国でまともな人間が育つわけがない。異常過ぎる。キモい、気持ちが悪過ぎる。〇んだ方がいい。一回滅んだ方がいい。
日本はキモい。
他の国でなくこの国で生まれてよかったと思うし、日々楽しく安全で平和に過ごさせてもらっているし、そこで生まれる文化はどれも独自的で往々にして優れていて、やはりそれが誇らしい部分もどこかしらある。
でもキモいものはキモい。
恥ずかしい、こんな「歴代興行収入ランキング」は。
一回国ごとまとめて
〇んだ方がいい。
✔ 前記事で触れた「劇場」のプロジェクトは「①既にホロメン達を知っているファンに対し」「➁ホロメン達がその側まで降りて行き」「③目の前でパフォーマンスを披露する」という【Local】も【Local】のド【Local】な方針だったわけだがこの記事で扱う「アニメプロジェクト」はその反対、ホロライブに纏わる全てのプロジェクトの中で最も【Global】な機軸だ。──────何せ「アニメ」はここ20年余り、この国で最も【Global】なコンテンツなのだから。半分アニメキャラの存在であるホロメン達を使って出来る最も【Global】な行いとは何か、と考えるとやはり「アニメ」を置いて他にはない。
“ホロライブ”にしても”VTuber”にしても、現状世間一般から見ると変な人間だけが寄り集まったネット上の小界隈の、一過性の変な流行りでしかない。──────無視していればそのうち消えるだろう、というのが率直な認識だが消えなくて居残ったとしてもガッチマンとかまふまふとか、ヒカルとかああいう端っこの方で何やらコソコソやって(世間一般とは)関係ない感じで細々残っていく感じなんでしょ、だから追わなくていいし、興味も持たなくていいし、うちらとは一生関係ない人達なんだよ、というのが世間のこちら側に対する認識だ。
“ホロライブ”や”VTuber”を、実写版”アイドル”や”アニメ”のように「文化」の一つとして本格的に格上げしたい場合、世間一般のそういった認識を変えさせる必要がある。──────星街の場合は「口に無理矢理詰め込むように」活動してそれを達成しようとしていたようだがそのやり方では絶対に不可能だ。そもそもやっていた【Local】な活動・方向性をいくら平場に持って行って擦り付けてもそれが浸透することは絶対にない。実写版”アイドル”も”アニメ”もそういったやり方で世間に価値を認められ「文化」の一角に成り上がれたわけではない。
限られた人々しか集まらない偏った小界隈の新興サブカルが「文化」に成り上がる方法は出来得る中で最も【Global】な方針に「質を突き詰める」形で取り組み、成功して世間にその価値を心から認めさせ感化させること、それ以外にはない。
時間はかかる(目処5~10年程度)し金はもっとかかる、その過程で失うものもたくさんあるし、携わっている人間は全員その間休むことが許されない。──────それでも辿り着きたい場所や叶えたい夢がある、そういう人間(達)によって「小界隈の新興サブカル」は往々にして「文化」に格上げされる。
今ホロライブは「①”スバみこ”という箱の内側で信者に向けてしか発信する気のない所属タレント達が取り仕切り」「➁”ホロぐら”や”ホロウィッチ”のような自箱を既に熟知している視聴者にしか響かないコンテンツばかりを発信し」「③”配信”という好感度ありきでしか成立しない活動形態を所属タレント達全員に推奨し」「④外にも通じる【Global】なタレントを”方向性の違い”により手放し」「⑤”ぺこマリ”という箱最大の【Global】タレントが自滅の道を往きつつある現状を放置している」。
「①」~「⑤」全ては【Local】な方向性、【Global】とは真反対で「世間一般への浸透」「”文化”への格上げ」の逐一逆を行くものばかりだ。箱を衰退させることはあれ、今以上に繁栄させる可能性はとことんゼロでしかない。
御社の熟年AV男優みたいな見てくれの社長だと「ホロライブやVTuberは言ってもサブカルですから………」「我々の仕事は所属タレントを(後から追従する形で)サポートすることで………」とまた牛歩をキメそうだが、例えば(オリ曲を連発させたり武道館ライブに万バズに、とトロフィーを無理矢理に乱立させている)星街はそれでいいとは思っていない。まふまふだとかyamaみたいな形で局所の有名人で終わるのではなくAdoや米津玄師のように日本の一般社会に認知されて浸透し後世にも名を残したい、というのが明らかに本音で、そうでなければあんな自棄ばちのように動き回ったりはしない。
「配信メイン」という【Local】過ぎて低次元過ぎる活動形態に嫌気がさして本格的に動きを止めてしまった宝鐘も、ヤラセをしてでも面白い発信をしたいと思った兎田も同じ、「現状」あるいは「現状以下」の今後でいいとは全く思っていない。──────人気商売に従事する才能アリの者としてはそれが自然な心理だ。バックに付いている事務所の運営がその意志と反する方針を固持することの方が圧倒的に不自然だし、またそれにより発生するメリットも一つもない。
この国で最も【Global】なコンテンツ「アニメ」の領域に事務所で最も力を持つタレント達を結集して参入し勝利を収めることこそ”ホロライブ”、ひいては”VTuber”が「局所的」「変な界隈」「一過性の流行り」「気持ちの悪いジャンル」「宗教みたい」「まぁ観ないわ」から一角の『文化』として世間に認められる唯一の方法だ。低迷極まる”ホロライブ”及び”VTuber”の界隈に今より良い明日があるとするならこの道しかない。