→【ホロ些事!】最終回 に続く
推奨活動形態 | ランク | ホロメン名 |
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・アニメプロジェクトへの編成(Gのみ)/公式動画勢 | A(基本月給数百万~/箱内イベントの主催&参加禁止/フリーコラボ枠2) | 宝鐘(G)/さくらみこ(L) |
・アニメプロジェクトへの編成(Gのみ)/公式動画勢 | B(基本月給100万前後~/箱内イベントの主催&参加禁止/フリーコラボ枠1) | 兎田(GC)/星街(GC)/大空(L) |
・配信活動 | C(基本月給~100万/箱内イベントの主催・参加可/フリーコラボ枠無) | 白上/戌神/AZKi(C)/猫又/角巻 |
・配信活動 | D(基本月給~50万/箱内イベントの主催不可・参加可/個人ライブの敢行不可) | 天音/白銀(C)/博衣(C)/百鬼/大神/雪花 |
・劇場 | E(基本月給~25万/箱内イベントの主催不可・参加可/ライブの敢行不可/個人グッズ・オリ曲の製作不可) | 桃鈴(C)/姫森(C)/獅白(C)/らでん/ラプラス(C)/不知火/常闇(C)/轟/火威/音乃瀬(C)/アキロゼ(C) |
・劇場 | F(基本給0円/箱内イベントへの参加不可/ライブの敢行不可/個人グッズ・オリ曲の製作不可) | 尾丸(C)/鷹嶺/風真/一条/ときのそら/赤井/ロボ子(C)/夏色(C)/癒月(C) |
※二つ以上ランクの離れたホロメンとの自由コラボ・拡散行為(互いの存在について公の場で触れる行為・SNSの相互フォロー等)の全面禁止
【ランク分けの概要】
全てのホロメンをカバー社への貢献度を基にA~Fにランク分け。A・Bを「上級」、C・Dを「中級」、E・Fを「下級」と定義しそれぞれの具体的な処遇の一部を「ランク」の欄に合わせて記載。「上級」には『稼働率を上げるための』中級には『与える権益を制限し社への利潤の返還率を高めるための』下級には『社に帰属する何もかもに迷惑をかけさせないための』ルールを適用。基本的に左に名前の記載がある者が同ランクの中でも生産性が高く、価値のあるホロメン。
【主な判断基準】
各々が自分のチャンネルで行う配信アーカイブの視聴回数。合計回数より一回当たりの視聴回数を優先。
「G」の意味
「Global」で「対外活動が可能」の意。同ランクの「L」より価値の高い存在。
「L」の意味
「Local」で「箱内に向けてのみ発信する者」の意。同ランクの「G」より価値が低い存在。
「C」の意味
「Crash」で「事故ライバー」の意。同ランクの他ライバーより際立って価値が低く、将来性にも限りがあるため場合により1~2ランク分下げた扱いが適当。「事故」の定義は「ブチギレ・お気持ち・信者の教育」等による『配信活動中の態度・言動の乱れ』もしくは「闇営業」による『権益・利潤の私物化及び外部への横流し』。
✔ 前記事までで触れた『公式動画勢』、『劇場』、『アニメプロジェクト』の三つの推奨活動形態に加え【C】【D】ランクの横にこれまでと同じ「配信活動」を書き入れるとランク表は以上のようになる。
これにより何が完成するかと言うと、それはホロメンがホロライブに参加して以降活動期間一杯をかけて辿るべき『ライン(経路・道筋・段階)』だ。全ての推奨活動形態がつつがなく回っている状態のホロライブに新規で加入した凡例的な新メンバーが辿る『ライン』は
【①.デビュー後すぐ”劇場×(貰える給与は基本的にゼロの)配信活動”の活動形態により各種数字の盛りを目指し切磋琢磨する(生活費は大抵の場合バイトで工面する)】──────この時点ではホロライブの公式ページの”タレント一覧”には名前も顔も載らずデビューについても告知・拡散されない。Dランク以上のホロメン達のSNSをフォローすることも、口頭で触れることも厳禁(逆も然り)。
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【➁.劇場でトップクラスの成績を収めた場合のみ配信活動のみの活動形態にシフトしていき、それにより会社員並みの給与(15~50万円程度)が与えられるようになる(劇場で芽が出ない限り①の活動形態をキープ。何年も①が続く場合に限り劇場を回すことやサイズの小さな案件・営業を行うことに専念する活動形態に移行→“劇場専用ホロメン”へとシフト)】──────上のランク表で言う【D】~【E】ランク上位ぐらいまでについての話。会社が資源を割くことや知名度を与えることはまだせず上と絡ませたとしても【C】ランク辺りまでが限度。
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【③.配信活動を続ける上で各種成績が伸びた場合(配信の視聴回数で言えば15万回~をキープ出来ている状態が目安)公式企画に呼ばれたりライブ関連を行う許可を得られたり、【A】【B】辺りの箱トップのライバー達と絡む機会が与えられたりする】──────大体【C】~【D】ランクのトップ辺りまでの話。ここまできてやっと超・会社員級の給与、及び運営による後押しやサポートが得られるようになる。
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【④.その状態からさらに伸びた場合専用スタッフチームを付けられ公式動画勢化。配信活動が補完的になり以降動画の再生回数の伸びと向き合っていく(③以降数字が伸びない場合は【C】ランク以下の【Local】ライバーを主体とした配信活動による箱内の盛り上げに専念→“中堅Localライバー”としての存在に留まる)】
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【⑤.公式動画勢化した後は箱外の一般社会にアピールする力を持った者(=【Global】ライバー)のみアニメプロジェクトに編成していく】──────以降は精鋭のカバースタッフ(チーム)によるサポートの下『公式動画勢』×『アニメプロジェクト』の活動形態をキープし、日本の一般社会への浸透を目指していく。
100%順調に出世街道を往けた場合こういった形になる。デビュー後すぐは最低限のチャンスの場だけを与えられ自力で結果を残せた者のみに次のステージへ進む許可が与えられる、そのパターンを繰り返すことによってのみ『公式動画勢化』『アニメプロジェクトへの編成』という二大目標に近付いていくことが出来る仕組みだ。
『公式動画勢』と『アニメプロジェクト』は、『バラエティ系のYouTuber』と『アニメキャラとしての存在』として極致とも言える活動形態で、VTuberを志すにあたってホロライブに参加することを選ぶような人間にとっては必ずこのどちらかが最終目標に設定される筈。──────ホロメンと言えば『(主にゲーム)配信者』としての属性も帯びているものだがどうしても生涯をそれのみに捧げたい場合【①】~【⑤】の『ライン』のうち【③】の段階に(意図的に)留まり超・会社員級の給料を貰いつつ活動期間一杯をかけ配信活動を用いた箱内の盛り上げにのみ努める道もある。
活動上に『ライン』が設けられることにより、ホロメン達はもう迷わなくなるし、サボらなくもなるし、箱や同僚に対する害悪行為も行わなくなる。何せ一旦ホロライブに入った以上辿るべき経路(ライン)はたった一つに限られていて、そのためにやるべきこともやらないでおくべきことも端から決まっていて、それらから逸脱した場合干されて(=ランクを転落して)今まで積み上げてきたものを失うだけだと分かり切っているのだから。
上記『ランク』と『ライン』、並びにこの記事シリーズでここまでに触れてきた詳細な決まり事が全て機能している場合、
■宝鐘は発信活動を(ちょうどここ数ヵ月のような形で)「メンタル」「体調」を理由に休むことをしなくなる。それをした場合月最低でも数百万円は堅い給与が数分の一の額にまで削られせっかく付けられた(あの以前のお気に入りのマネージャーも含む)公式動画勢プロジェクト専用のスタッフチームも剥奪されてしまうのだから。
アニメプロジェクトへの編成も宝鐘なら確実だが運用に軽く数億かけられ兎田や星街、及び数々の外箱のV達が参加しているそれを「メンタル」「体調」で度々飛ばしてストップさせてしまうことを宝鐘は絶対にしない(配信は休みつつも案件・収録には必ず参加しているここ数年を見てもそれは分かる)し、仮にしたとしたならそれにより宝鐘の実態が「切るべきタレント」であることを知ることができる。──────「年間億は下らない給与を数分の一に削ってまで発信活動を休むことを選び」、「数億かけられ多数の(大型の)同業者も巻き込んだ大プロジェクトを反故にする」そんなタレントはどこでも生きていけないし、誰がどう扱っても機能することはない。干して冷遇してランクを落として(リスナーや拡散力を持ち出さないように)枯らした上で放流する以外に扱い様がない。
■”スバみこ”もダラダラとした信者向けの配信のみに終始して障〇者みたいな趣を強めていったりはしない。配信活動による給与を大幅に削り取られた上公式動画勢としての活動も数字が芳しくなければそれを行う資格自体を取り上げられ、下から登って来る他の誰かに取って代わられ全てを失ってしまうことになるからだ。
この記事シリーズで触れた”スバみこ”の公式動画勢プロジェクトに関しては大神を始めとした二人より下位のLocalライバーが何人も携わる形をしているので、「二人が公式動画勢としての活動をしくじる」=「それに携わることでのみ存在価値を見出されていた下位のLocalライバー達が何人かお払い箱になる」図式が成立する。──────「公式動画勢としての活動で数字をキープ出来なければ自分達がまず全てを失う」「デビュー以来苦楽を共にしてきたようなホロメン達も巻き添えになる」という二拍子が揃っていて今と同じようなガ〇ジムーブでお茶を濁すような真似は続けられないだろう。
上のランク表に準えるなら”スバみこ”はまだいいかも知れないが大神は公式動画勢の活動から発生する給金が無ければ東京で暮らすことが不可能になり、地元に帰って細々と活動を続けるか事務所を辞めて個人勢化するかの二択になる。
どちらにせよ”スバみこ”にとって(特に大空にとって)これは大問題で、そういう意味でも公式動画勢プロジェクトという牙城を守ることについては必死になって取り組む筈。──────猫又にしても白上にしてもそれ以下の諸々の二人の傘下に当たるホロメン達にしても同じ、二人が守らねばどうにもならない零細ホロ達の命運を全て乗せかけ「しくじったらその全員が死ぬ」仕組みで脅しをかけ続ければこの二人は限界を超えていくらでも、いつまででも頑張り続ける……………そういう二人だ。
■箱トップのホロメン達による公式動画勢及びアニメプロジェクトの二つの活動形態を目の当たりにしている限り中~下級相当のホロメン達の活動に対する姿勢も今とは様変わりしていくだろう。
例えば博衣や桃鈴などは元々”アイドル声優”を目指していた二人だがアニメプロジェクトへの参入がもし叶えば取り敢えず”声優”の部分はこれ以上ない形で叶えられ、”アイドル”に関しても(アニメプロジェクトに参加出来る程に登り詰めたからには当然貰っている)潤沢な給与によりオリ曲作り放題・ライブ開催し放題でいくらでも(自己満足的に)叶えられる。桃鈴に関してはよく分からないが博衣は「事務所が無償でスタッフチームを付けてくれる」上に「高品質な動画作品を箱外の広域に向けて(事務所が勝手に)発信してくれる」という二つの条件を兼ね備えた公式動画勢の立場も喉から手が出るほど欲しい筈で、この二つの活動形態が頭上でチラついている限り活動の質や努力量はまず間違いなく跳ね上がる。
箱で中~下級のホロメン達は上と比べてとにかくやる気と責任感、並びに事務所への忠誠心がないのが共通の問題点だが「やる気」と「責任感」に関してはそんなものを持ったところで今後の活動上で自分達が得るものなど特にないため、「忠誠心」に関しては事務所が与えてくれるものなど(やろうと思えば個人勢になった上で自分一人の力でやれないでもない)単純で一辺倒な管理・運営でしかないことがその理由だ。
論理的に組み立てられた『ランク』や『ライン』、及びそのトップに位置する公式動画勢とアニメプロジェクトの二大目標はそんな中~下級のホロメン達の意識を一変させる。「ここにいることでしか叶えられない夢や手に入らない立場」「それを組み立て回し続けている運営」という二つの存在が「やる気」と「責任感」に意味を与え「忠誠心」を呼び起こしていく。
博衣は向上心は強いものの何に留意しつつどこを目指していいのかが全く理解出来ていないし、桃鈴は恐れるものが何もなくて暴走しているし、天音は指示待ちの性分が満たされなくて事務所の肥やしになっているし、白銀はデビュー以降全ての期間を事務所から権益を盗み取ることに費やしていて他のホロメン達にとって悪い見本にしかなっていない。
箱で中~下級のホロメン達は皆こういった形で活きておらず、生産性が総じて皆無の状態だがそれはやはり運営が『ランク』と『ライン』のシステムを設けることをしてこなかったせいだ。
■事務所から受け取った権益を他所の領域に流すことに終始しつつ炎上沙汰や(主に同僚への)他害行為を絶やさない獅白やアキロゼ、ラプラスといった所謂”VCR系のホロメン”達も鳴りを潜めていく。──────何故ならこの『ライン』を辿ることで得られる公式動画勢、アニメプロジェクト、劇場といった活動形態の中に”VCR系のホロメン”達の琴線に触れるものはなく、その上『ランク』制によって権利や給与を大幅に削られたことで大半が事務所を辞める決断をすることが確実だからだ。事務所から居なくなったのなら「権益の横流し」も「炎上」「同僚への他害行為」もその全ては手の付け様がなくなってしまう。
“VCR系のホロメン”は、そもそもホロライブに在籍していること自体がおかしい。ホロライブは『女性のみで構成された世界観の中で』『クリーンで垢抜けない、安心安全で親しみやすいノリを旨としていて』『それらの条件を守りつつ誠心誠意極めて真面目なスタンスでコツコツとした活動を続けることでしか結果を残せた所属ライバーがいない』。それら全ての条件からことごとく外れた”VCR系のホロメン”達はそもそもホロライブ所属を志したこと自体がお門違いなら採用スタッフが通してしまったこともシンプルなミスでしかない。
それなりにこの界隈を観ているリスナーなら誰でも分かることだと思うが、”VCR系のホロメン”はその全員がにじさんじかVすぽに所属した上でVCRの界隈に出向して活動する形式が適当だった。本人達がより多くの金や権益を欲したことや採用を担当したカバースタッフがアホだったことが手伝って今彼女達は間違えてホロライブに所属した上で活動を続けているわけだが、間違えているだけにその存在はデビュー以来とことん害悪かつ穀潰しでしかない。本当の意味での「ホロライブ」を愛しているリスナーにとってもそうだがその醜態や乱行により同類として見られてしまった他のホロメン達も、カバーも迷惑をかけられたり金や権益を吸われることはありこそすれ彼女達の存在により助けられたことは一度たりともない。
間違えて採ってしまったゴミのような所属タレントや規範の逸脱を繰り返す周りにとって迷惑でしかない存在を体よく追い出すためにも『ライン』や『ランク』のシステムはとても役に立つ。──────『”VCR系のホロメン”達はホロライブの箱と体質が合っていないし役にも立っていないのだから辞めて個人勢化した上でVCRのお世話に勝手になってろ』という至極真っ当な手入れを言葉を発さないまま自動的に成すことが出来、労力の節約になり要らぬ波風も立てなくて済むようになる。
最も、ここで言っているような『ライン』『ランク』が元から存在していて上手く回っていた場合、”VCR系のホロメン”達のほとんどはホロライブを受けなかった可能性が高いし、またカバーも彼女達を採用しなかっただろう。
人気商売では「一本化」による「専門家」、それらにより構築される「ブランディング」が重要だが”VCR系のホロメン”達の存在はそれら全てを怠ってきたカバーによる負の産物であると言える。
■夏色や赤井、ロボ子、ときのそらのような底辺中の底辺のホロメン達も『ライン』と『ランク』が上手く機能していた場合今のようなダニ・ノミ・シラミ(つまり総じて寄生虫)の風体を晒していられなくなる。──────この面子は皆ランク表の【F】ランク相当のメンバー達だがこのクラスになると「①辞めて元・ホロの権益で個人勢として食っていくか」「➁事務所のために安月給で(案件を始めとした)小さな公式仕事をこなすだけの奴隷と化すか」の二択しかないからだ。
とある有名漫画に「一度取得した上で売却すれば人生7回ぐらい遊んで暮らせる」でお馴染み「ハンター免許書」なるものが登場するが、「元・ホロライバー」の肩書もそれと似た形をしていて「事務所を辞めても5~10年程度は楽にブルジョワな暮らしが出来る」という豪華過ぎる効力を持つ。彼女達をホロライブに採った時点で実はそんな特権を与えていたカバーは、だから「➁居るからには奴隷のように働け」の選択を迫っていい。「①」の逃げ道がある時点で「➁」はこういった人気商売において何ら非情なオファーではない(他の人気商売において所属するだけで「①」みたいな逃げ道を与えてもらえることはまずない)。
夏色他数名みたいな【F】ランク相当のホロメン達の中に可能性があるものがいるとするなら、それは「①」に逃げることも出来るのに敢えて「➁」を選び「ホロライブ所属のホロメン」の立場にしがみつこうとする者だ。──────「能力」「才能」「頭」「運」「人脈」「努力」「創意工夫」、何もかもを持たないが故に【F】ランクにまで落ちてしまったメンバー達だが、それでも今後事務所の役に立つ(=ランクをいくつか上がれる)可能性があるとするなら「気持ち」だけは持っている者以外にない。「①辞めて相対的に事務所のレベルを上げてもらう」か「➁”気持ち”を示して後はカバーに全てを委ねる」か、『ライン』と『ランク』はその選別をも自動的にこなしてくれる。
【F】ランク相当のホロメン達が「➁」を取る場合、これは命懸けの選択になる。「①」を選べば脱退から数カ月後には潤沢な収益全取りし放題の夢の個人勢ライフが待っていてそれが少なくとも5年以上は確実に続くわけだが、「➁」を選んだ場合その生活を続ければ続けるだけ「干されている」期間が続くことになり「元・ホロライバー」の肩書はその効力をどんどん弱めていってしまう。──────数年に渡る「➁」の生活により極限まで枯らされた上で耐えきれず事務所を辞めたならそこから個人勢として最低でも5年以上は裕福な生活が出来る、と言える状態ではさすがになくなっているだろう。年だけ取って得た物は何も無かったさぁどうしよう、という地獄のようなその後をその元・ホロメンは送ることになる。
過酷な話のようだが、人気商売とはどのジャンルも当たり前にそんな(かもっと酷い)感じだ。人生の全てを投げうって何も得られない可能性の方が高いことを重々承知の上で挑む、その気持ちがあるからこそその中の一握りは本物の存在価値を自力で獲得していくことが出来る。
『ライン』や『ランク』の存在していないホロライブは、参加しているタレントが自力で存在価値を獲得することが出来ない(と言うかそれをする必要自体がない)仕組みだ。──────新しいものを何も生み出さず存在価値を持たない所属タレントに生まれ変わるチャンスも与えない、そういう無為さがホロライブには創設以来ずっとある。
■『ライン』と『ランク』が2023年より前に完成していた場合、湊とぐらはホロライブを脱退していない。どちら共が公式動画勢・アニメプロジェクトへの参入が確実だったメンバーで、それにより得られた筈だった脱退前より高い地位と豊富な給与、手厚いサポートがあった場合二人が「方向性の違い」を理由に事務所を辞めることなどあり得なかったからだ。
・ぐらが公式動画勢化していた世界線の話については既に触れたが、あのキャラを思い起こせば分かる通りアニメプロジェクトにも即戦力で参加が可能だった。「450万人を超えるチャンネルでJP領域をも対象にした動画活動を行い」→「唯一無二のあのキャラで事務所を挙げてのアニメプロジェクトにも花を添える」、そんな活動がぐらになら可能だった。
・あくありうむのあの感じを思い出せば分かるのではないかと思うのだが、湊はアニメ声優への適性がホロメンの中でも強い部類だったし、また本人的にもやる気のある分野でもあった。TVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく」の主要キャラが見た目も性格も湊そのままだという話が以前あったが、湊は地のキャラがそのままアニメ作品に投影してもしっくりきてしまう程にまんまアニメキャラなキャラクターをしていたし、またナルシストな性格でもあったのでそんな特徴を自分で意図的にブーストしてリスナーに誇示することも常々忘れなかった。──────それこそ「ぼっち・ざ・ろっく」のあのキャラみたいなキャラクターをメインに据えた上で数億かけて美麗に描き上げたアニメプロジェクトへの出演を打診したなら他のどのホロメンより乗り気になって応じたことは間違いない。
そして湊自身により演じられた湊あくあ本人のキャラは、間違いなく(非・ホロリスも含む)視聴者全般に愛されそのアニメプロジェクト自体もかなりの確率で成功を収めていただろう。考えれば考える程、この記事シリーズで触れてきたアニメプロジェクトに関して兎田に次いで適性があるのは間違いなく湊だ。
箱外にも通じる魅力・能力を持ち社を挙げての公式動画勢・アニメプロジェクトの両方に参加して箱を成長させることと新規視聴者の獲得を絶やさないことを活動期間一杯やり通す、そんな大型所属タレントに湊とぐらならなれる筈だった。──────今それとは全く逆の現実が顕現されていることの理由は間違いなくホロライブに『ライン』と『ランク』のシステムが敷かれていなかったことだ。「私達には才能もあるし未来もある、出来ることもたくさんある」というただ事実でしかない二人の本音に応えるシステムをカバーがホロライブに設置しておらず他の「才能も未来もなく、出来ることも何もない」ゴミのようなザコ所属タレント達と全く同列に二人のことを扱った、その無神経過ぎる所作に辟易として二人はホロライブを出て行っている。
ぐらはまだだが湊の転生先には既にとんでもない額のスパチャが投げられている。そしてそのスパチャは考えれば考える程「ホロリスが」→「ホロライブの推し活用にと用意していた金」だ。「グッズの売り上げ」にしても「案件費」にしても「視聴回数」にしても「視聴者が配信を観ている時間の総合値」にしても同じことだが、それらは本来「ホロリスにより」→「ホロライブに投下される筈だった資源」だ。湊の脱退によりそれら全てはごっそりと箱の外に逃げ、今湊が受け取ったところでカバーには何も入らない。
転生を間近に控えたぐらにしても同じことだが、湊とぐらはホロライブの敵(協力関係を結べず利益を共有できない競合他者)になった。『ライン』と『ランク』が設置され箱がつつがなく回っていた場合この上ない味方となり社を明るい方向へ導いてくれる筈だった二人は反対にホロライブから多大な資源を盗み取る最大の敵のうちの二つになった。
引き算が出来るなら、それによりホロライブがとてつもない損失を被ったことと、そういった事象が起こる流れの元を断ち切らない限りホロライブに未来がないことは分かるだろう。
そしてそれ以上に考えることが出来たなら、そんな仕組みのまま現在に至るまで事務所を回し続けまだ改善する気のない運営の主要な人員達の見込みの無さも分かる筈だ。──────YAGOOも含め、ホロライブの運営に直接的に関与している主要なカバー社員を丸ごと&根こそぎ挿げ替えなければホロライブに明るい未来は絶対に訪れない。
しつこいようだが、湊とぐらに関してはその作業が終わった後必ず新体制のスタッフチームが平身低頭下からの態度で、万全の条件を土産に携え謝罪と共に再所属を迫りに行くこと。他の辞めたホロメンはどうでもいいがこの二人に関しては何を犠牲にしてでも戻って来て貰わなければホロライブは今後どうにもならない。
カバーが創設以来毎年数千人の候補者を相手に採用試験を行っていたのはこういう二人を見つけ出すためだったし、またホロライブが運営されている理由はこういう二人を最大化させ日本の一般社会に売り出し、自社の価値を広域にわたって知らしめるためだった。
ランク表の上から数えて5人のGlobalライバーのうち二人を失った、と考えるとホロライブは運営目的の5分の2を失ったことになる。それを平然と見過ごすような会社に未来があるわけがないし、今後何事も成せるわけがない。──────他の脱退メンバーはどうでもいいが二人を失ったことはシンプルにカバー側による痛恨のミスだ。その後れを100%回収してから次の段階に向かうこと、それが出来ないならそんな会社に未来は絶対にない。
それを実際に行うまでは、二人に関しては公式ページから名前と姿を削除しチャンネルに上がっているコンテンツも全部消し(=非公開にし)、ホロメン達にもその名前や存在について表で絶対に触れないように箝口令を敷くこと。戻って来ない限り二人は事務所からリスナー・拡散力・金等何もかもを盗み取る敵でしかないためその扱い以外はあり得ない。──────もちろん戻って来なくていい他の辞めた(“配信活動終了”も含む)ホロメン達も同じことだ。協力関係を結べず自社運営の箱から資源を盗み取るだけの同業者を拡散してやるなんてバカをやっている余裕はどの人気商売系の会社にもない。
✔ といった形で、全てのホロメンが何かしらの意味合いで生産性を最大化させ、全員が漏れなく、あらゆる形で箱に貢献していく。サボっていた者は動き出し停滞していた者は新しいことに挑戦し、中堅所は上を目指し、適性のない者は事務所を辞め、最底辺は奴隷化するか姿を消し、「方向性」を理由に事務所の敵に成り代わってしまうホロメンも現れなくなる。『ライン』と『ランク』の構築がその全てを同時に叶え、所属している全ての人材を糧として箱が成長していける未来が手に入る。
ランク最底辺の推奨活動形態である劇場出演にむしろ力を入れ専門化していく“劇場専用ホロメン”、公式動画勢化やアニメプロジェクトへの編成を目指さず配信活動のみを行い箱内の盛り上げに努める“中堅Localライバー”が『ライン』の途中で登場していたが、箱に所属している全タレントを『ランク』に当てはめた上で箱独自の『ライン』を登らせる構造にしておくとその途中で本人の適性・意欲に合わせて脇道に逸れて滞留し、その場で専門家していく者が必ず現れる。──────例えば【C】や【D】ランク辺りでくすぶりつつも笑いや回しの能力に優れていて公式番組や多人数でのコラボのMC役に最適な“MC特化型のホロメン”、魅力や面白味に欠けるものの案件系の仕事をやらせると堅実にこなす“案件ホロメン”、眼鏡亡き後を埋め運営とホロメンの中間の仕事を橋渡し的にこなす“運営ホロメン”、VCR系のゲームに明るく「ホロライブGTA」「ホロライブARK」等の敢行の際に必ずその運用全般を担当する“鯖運営系ホロメン”、公式番組や箱内イベント、大型コラボ、エキスポのような大型イベントの際にそのプロットを組んで当日は出演するホロメン達と一緒になって回していく“作家ホロメン”、新人に活動のいろはを全て叩き込みデビューから数年の間全面的に世話役を担当する“コーチホロ”等々……………そのうちのいくつかは適役そうなホロメンの顔が現時点で既に浮かぶのではないかと思うが、正にそういったホロメンをその役目に特化させ箱にその需要が生まれた時には全面的に任せる仕組みにしていると非常に効率的だし、箱としてもとても強固で万能な箱に仕上がる。
所謂「適材適所」というやつが完成する、という話だ。『ライン』『ランク』の形成は所属する全てのタレントの生産性を最大化させた上でそれぞれを正しい場所に配置して「適材適所」まで完成させ、箱に万全の体制を敷いていく。