【①.シナジーがあって初めてコラボは効果を生む】
【➁.相性をのいいホロメンを放っておき過ぎな宝鐘】
【③.宝鐘がやるべきなのは人間関係の「拡散」ではなく「深化」】
✔ ホロメンとの関係構築を進める時、宝鐘は「シナジー」「人としての相性」「コラボした配信の出来栄え」等に全く留意していない。ホロメンとの人間関係を活動に最も活かしているのは大空だがその様子を観察して取り入れる事もしていない。宝鐘はライバーとしてこれ以上望めない程高機能だが、考えて動く事はどうやらそこまで得意ではないようだ。
✔ 2:50~ これがシナジー溢れる「正しいコラボ」。互いの本来のキャラが増幅され合い配信のボルテージが高まり、「夏色成分を求めているまつりす」「宝鐘成分を求めている一味」の両方をいつも以上に満足させる出来栄え。前記事で触れた天音プラスアルファや桃鈴とのコラボなどとは大違い。
動画では苦手なゲームをやらされて癇癪を起す宝鐘の様子が観られるが、三十路を迎えてここまで馬力を出せる事は驚嘆に値する。こういう所が宝鐘の独自性な訳だが、やはりシナジーのある相手との絡みでしかこういう側面は顔を出さない。
✔ 8:01~ 馴染みが良過ぎて脱力し、甘えたモードに入った夏色。甘えが過ぎてメス声のようでもあり、隣にいるのホストじゃないよ、船長だよと教えてやりたくなる。
夏色は宝鐘同様崩れた家育ちのDQN系ライバーだ。「ババア」「ボコボコにしてやる」等と罵倒し合う事が土台のコミュニケーションは私のような育ちの良い者からすれば異次元だが、それをやっている画面の中の二人は非常に生き生きとしており、DQN同士ならではのシナジーに満ちている事だけは確か。この二人は推定同郷の出でもあり、その点もシナジーの産出に一役買っているのかも知れない。
✔ 前記事で宝鐘がやたらとコラボを繰り返す事の動機として推察される物に「➁埋もれているホロメンを引き上げて拡散してやりたい」を挙げたが、夏色は今正に誰かの救済を必要としてる。奔放なように見えて頼る事も甘える事も苦手な夏色はここ何年も火のつくような成績不振に晒され一人静かに苦しんでいるようだ。そして同僚を助けられるような大型のホロメンで夏色とシナジーを出せるのは宝鐘しかいない。大神や猫又と大空の関係のように、夏色も宝鐘の下に付けて協力し合う形で活動に当たるのがベストだ。
✔ 2022年、謹慎明けにチャンネル登録者数130万人耐久配信を行う夏色。二週間の謹慎中「(自分は)ホロライブでいいのかな」と考えていたと発言。
ここまでの成績不振と事務所での浮き様を鑑みると「ホロライブを辞めるべきかも知れない」と考えたのはこの謹慎中が初めてではない筈だ。活動の成績がいい(宝鐘、兎田、さくらみこ等)、若しくはホロメンの輪に参加出来ている(不知火、尾丸、博衣等)の何れかの条件を満たせているなら一度の炎上→謹慎で事務所自体を辞める発想は普通湧かない。
✔17:28~ 2022年のRUST配信中、星街に「仲間に入れて欲しかった」と当て付ける夏色。重くて怖くて気持ち悪くて気付かない人が多そうだがこれは星街に対する夏色なりの「甘え」だ。
人に甘えたり頼ったりが下手な人間に「もっと頼っていいんだよ」とアドバイスして実際にやらせてみると大体こんな感じになる。「下手」という事は「正しいやり方・正しい力加減を知らない」という事でもあり、頑張ってやってみた結果この配信の夏色のように粘着だが圧だか分からないような有様になってしまう事も少なくない。そして本人も相手の反応から自分がおかしい事をやっている事に気付くので増々内に籠ってしまう、ぼっちというのは大抵の場合そういう手順を踏んで出来上がる。
甘える相手に星街を選んでいる所も甘え下手丸出しだ。人に甘えるのが上手い人間は「この人は甘えれば応じてくれる人か否か」というのを見極めてから行動に出る。自分に利が無ければ一ミリも動かない星街になどいくら擦り寄っても器用に逃げられて終いだ。
✔ 夏色にせよ天音にせよときのそらにせよ、この手の人間関係下手糞人間はある種空気の読めないコミュ強の人間が一方的に繋ぎを取って引っ張ってやらなければ始まらない。同じDQNの先輩なんだから引っ張ってやれよ宝鐘、という話だ。
✔ 0:11~ 一年近く前の紫咲とのオフコラボ。夏色の時と同様物凄くDQN臭い空間だが、私のように「須く死すべし、DQN」が信条の人間でもこれだけシナジーに満ちていると全編通しで楽しめてしまう。V同士のコラボはとかくシナジーが重要だ。
紫咲は頭が悪いし自分自身に対してすら無責任だし、Vとしての仕事に骨身を捧ぐ気配が微塵も無い。全体的に若さ故だが、だったら同じタイプの人生の先輩である宝鐘が世話してやればいいんじゃないの、という話。同じ二期生のよしみで大空とも仲が良いようだが大空は紫咲の「人生の先輩」は出来ない。DQNと常識人では人生の歩み方に違いがあり過ぎるからだ。
✔ 5:10~ これも相性のいい戌神とのコラボ。シナジーのあるV同士の絡みの特徴に「コラボする上でネタが要らなくなる」「ネタとも言えないような軽いネタで大盛り上がりする」等がある。この凸コラボもこれだけ盛り上がっているが宝鐘と戌神はただぷよテトをやっているだけだ。
紫咲や戌神は自他共に認める「宝鐘の仲良しV」だと思うがそれにしては裏表で絡む頻度が低過ぎはしないだろうか。コラボをすれば表で絡む事になり、プライベートで会ったり連絡を取り合ったりした上でそれをエピソードトークとして互いの配信でリスナーに共有すれば裏で絡んだことになるが、宝鐘とこの二人の組み合わせではそのどちら共が大した頻度で行われない。
「裏表でよく絡んでいる」と言えるのはホロライブではSMOK辺りからだろう。特に大神・猫又・大空間では共有されていない活動上の情報は一つもないレベルではないだろうか。
✔ 今年に入ってから宝鐘のやっている活動は「広く浅く、新し人間関係を構築していく」方向性の物だが、前記事で書いた通りそれはいくらやっても効果を生まない。リスナーは相性と人間的好みで惹かれ合った、シナジー溢れるVの組み合わせからしか「てぇてぇ」を感じない。「てぇてぇ」の語源は「尊い」だが、打算に基いて作為的に抱き合わせた人間同士の組み合わせに尊さがある訳がないので、宝鐘のやっているコラボに「てぇてぇ」が存在しないのは当然と言えば当然と言える。
では逆に人間的な相性の良さで自然と惹かれ合ったシナジー満載のホロメン達を宝鐘はどうしているのかと言うと、割と浅い関係のまま放置しているというのが実際だ。紫咲とは嫌われる事を恐れるかのように遠巻きにご機嫌を窺うような関係、戌神は多くて月数回話題に上がる程度、不知火とは絡みの頻度に大きなムラがある。「末端の埋もれているVを救済したい」という思惑があるとすれば夏色が放置されている事の説明がつかない。
宝鐘は「新しい人間関係を広げる事で突発的な確変が起こる」可能性にかけているように思える。シナジーやコラボの仕上がりを全く考慮していない点にその片鱗が見えるが、「てぇてぇ」を基調としたVの集団戦術はそんな博打やくじ引きのような軽い物ではない。運が試されるのはせいぜいV同士の持って生まれた相性の良さや身を置く領域・期生の近さぐらいまでで、そこからは関係性を固く結びつけて深化させ、いつまでも良好に保ち続ける地道な作業になる。
宝鐘がやるべきなのは関係性をやたらと広げる事ではなく、既に良好な関係を築いている相性のいいホロメンと距離を詰めて絡みの頻度を増やす事だ。「てぇてぇ」や「シナジー」はゼロから意図的に生み出す事は出来ない。既にそれを孕んでいる組み合わせを強化してより多く擦っていく、それ以外に方法はない。
宝鐘が相性の良いホロメン達とこれ以上距離を詰める事を嫌がっている訳ではない事を祈る。大空を見れば分かる事だが宝鐘とその仲良しホロメンとの間にはまだ結構な隙間があり、十分な協力体制を敷けているとは言えない。このレベルから先に進む事に抵抗を感じるようであれば宝鐘の今後は大きく閉ざされるだろう。そして抵抗を覚える事から逃げて安易な確変に望みをかける人間にさらなる成長を遂げられる道理はない。