【ホロライブレビュー.04】A-8《赤いDQN.Season2(結》include:宝鐘マリン、フレン・E・ルスタリオ、戌亥とこ、ニュイ・ソシエール、兎田ぺこら、大空スバル

VTuber


【①.明らかに中堅ホロメン以上のポテンシャルを備えているフレン・E・ルスタリオ】

【➁.兎田や大空以上のおバカ、宝鐘マリン(恥ずかしい】

【③.人間関係の構築に四苦八苦しているのは大型ホロメン・ザコホロメン共に同じ】

【④.「才能があるライバー」はいても「壁を越えるライバー」はいない】




フレン、百合でおバカでホロライブ的(大事)

✔ 2:05~ 星川と寝落ち通話の相手を巡って争う非常に百合色の強い絡み。「①フレンが樋口と寝落ち通話を重ねる」→「➁樋口ガチ勢の星川が物申す」→「③復讐の意志で戌亥との寝落ち通話をほのめかす星川」→「④フレンキレる」の流れ。フレンが軸になっている話だがこれもやはりにじさんじにはほとんど見られず、ホロライブの中心部で断続的に行われる類の物だ。


✔ 8:33~ フレンが通話を切った直後滑り込むように凸を行う戌亥。星川と戌亥の寝落ちを絶対に防ぎたいフレンの気持ちを逆手に取ったファインプレーだが、単細胞過ぎて過度に思惑にハマり、DiscordのDMを連投するボットに成り果てるのは「虐」を受けた反応として面白過ぎる。絡みの面白さや「百合」というカラーを併せ見ても、これをこのままホロライブに引き抜いて持って行っても十二分に通用するレベル。ホロライブの中でこれが行われた場合後日手書きアニメの切り抜きが量産されるのは堅いと思うが、にじさんじにはまともなレベルの切り抜き師がおらず、二人のファインプレーはいつもその大部分が露と消えてしまう。非常にもったいない話だ。

これ以上ない程ベストなタイミングで凸を行い配信に滑り込む事が出来るのは親密な同僚の日々の動向をつぶさに追っている事の証明で、これもやはりホロライブ的。


✔ 0:24~ フレンの属性の一つ「先輩転がし」。動画では洗脳を施された信徒のように戌亥に対して太鼓を打っているが、ここまでわざとらしい方法を使わずともフレンは先輩とのコラボ時相手を立てつつ最大限美味しくする事がとてつもなく上手い。戌亥と同じ「さんばか」のリゼ・アンジュを始めとしたにじさんじの先輩方も何度となくその恩恵に預かっているが戌亥と違って彼らはフレンに「美味しくして貰っている事」自体に気付いていない。現状行き場を失っているフレンの「先輩転がし」の能力はホロメン相手に有効活用されて然るべきだ。


✔ 8:09~ またにじさんじは世代が上になればなる程配信の質が下るという恥ずべき傾向があるが、2020年デビューでベテランの部類に入るにも関わらずフレンの日々の配信の質は非常に高い。ホロライブにも数える程しかいない「何となく喋って普通に面白く出来てしまうタイプ」であるフレンの配信はこれまたホロライブにすら数える程しかいない「ファンでなくても脳死で聴いて全編通しで楽しめてしまう」クオリティを満たしている。

にじライバーの配信は「半身でダウナーで義務的な配信姿勢」「リスナーへのマウント行為」「リスナーへの蔑み」「信者以外聴いていない事を前提とした内輪ノリ」「暴言・雑な立ち回り」等が前提で、事務所有数の大型ライバーでもにじさんじの空気に浸かるうち多かれ少なかれ必ずそういった傾向を強めて行くものなのだがどういう訳かフレンにだけは一向にその兆候が表れない。

フレンは2020年以降にデビューしたにじライバーの中で事務所の中心部と一番綿密に繋がってその空気を吸っているまであると思うが、それでも配信姿勢や配信の質はずっと保たれたまま、中級ホロメン以上のクオリティを保ったままだ。敬愛している戌亥や、戌亥と同期の「さんばか」の二人などはにじさんじの中にあってかなりマシな状態をキープ出来ている方だと思うがフレンの日々の活動の質はその三人と比べても明らかに勝っている。

何故そんな事が可能なのかはどれだけ考えても一向に分からないが、ただ一つ言えるのは「2020年以降にデビューしたにじライバーにして毎配信の視聴回数のアベレージ10万回弱」という快挙はフレンが日々の活動の質をキープし続けた結果自力でもぎ取った成果に他ならない、という事だ。天音や白銀、湊、戌神等どの中級ホロメンを以てしても仮にフレンと同じ状況に立たされた場合それを成し遂げる事は出来なかっただろう。この点だけを見てもフレンの特異性と類稀なる強さが見て取れるし、それに伴う「フレンだけは絶対に放っておいてはならない」という事実が明らかになる。

中級ホロメン以上という事はつまり宝鐘や兎田等を始めとした五大ホロメンに匹敵する逸材という事になるが、そんなライバーが所属した箱やデビューのタイミング等、只々運の悪さだけで埋もれて朽ちていく事が許されるだろうか。五大ホロメン並の才能を持つライバーには五大ホロメンと同じステージに立たせ、強者to強者の強力な協力関係を築かせ一丸となってスケールの大きな課題に取り組ませる。それが業界の為だし、ホロライブの為だし、にじさんじの為にもなるし、この先の活動方針に困っている五大ホロメンの為にもなるし、不遇にも埋もれてしまっているフレンの為にも、新しくて面白くて「てぇてぇ」満載な画を観たいリスナーの為にもなる。


「とこフレしか勝たん(夜見では負け確)」

✔ ホロライブとにじさんじに事務所同士規模での協力体勢を敷き、互いのリスナー層を循環させ合いたい場合、にじさんじ側の代表者には「とこフレ」が最も適格である理由と二人の特徴等をいくつか挙げてきたが、これでもまだ夜見と直接繋ぎを取った兎田や大空の判断に利があると思うだろうか。とこフレに比べると夜見にはやはり何も無いし、今後何かが出来るとは思えない。

「誰でもいいから手あたり次第にコラボすれば道が開ける筈」というのは勘違いでしかない。個人勢でもにじさんじでも昨今同じ勘違いが一生擦られ続けているが、ライバー同士のシナジーも、ライバー個人のポテンシャルや適性も何も考慮せずにこんな事ばかり続けても絶対に事態は進展しない。今回の「にじホロぶる団」は今後何にも繋がる筈のない完全な失敗策だ。

それでも自発的に外との関わりの場を設けにいった分、兎田と大空はホロライブの中だけで意味の無いコラボばかりやっている宝鐘よりはマシなのかも知れない。


お気を確かに!マリン船長

✔ 最近星街とぐっと距離の縮まった宝鐘。「とこフレ」の戌亥は星街の親友でもある為、星街と組んだ上でとこフレの引き入れを行えば関係性の構築は容易い筈。星街との距離が近くなっている今こそがそのチャンスなのだが戌亥については名前ぐらいしか知らないであろう宝鐘がそれに気付く事はない。

戌亥の件を抜きにしてもホロライブで最も売れている五人の内の一人がアドリブで急遽家を訪ねて来る程距離を詰めて来ている事は物凄いアドだ。事務所対事務所クラスの大掛かりな関係性を構築する時に五大ホロメン同士の連携は何よりも重要な条件になる。兎田と組んで行った先日の逆凸配信が盛り上がった通り、大型ホロメン同士が組めば関係性のない外部のVですら食い付き方が違う。ファーストテイクでバズって以来飛ぶ鳥を落とす勢いの星街なら猶更なのだが、そんな星街との今この時だけかも知れない関係性を使って出来る事って何かないか、と考えられないのが宝鐘の駄目なところだ。


✔ 1:47:40~ 兎田と行った先日の逆凸配信にてニュイ・ソシエールに「おっぱいの絆」をアピールする宝鐘。ニュイ・ソシエールとはこの場が初絡みだった宝鐘だが、自発的な絡みの全てをその巨大過ぎる乳を起点に展開していく。

これは「あなたに関しては乳以外に興味を惹かれる部分がありませんし、あなたの活動を見た事もありませんし、知っている事も何もありません」と面と向かって伝えてしまっているようなもので、他所の箱の初対面の同業者への初絡みとしては最悪だ。ニュイ・ソシエールはにじさんじの中では中堅クラス以上に再生回数を稼ぐ結構なやり手で、先日参加していた「にじホロぶる団」で代表者を務めていた夜見より上手だ。また一応は関わりのあるアンジュの直の後輩でもあり、そんなニュイ・ソシエールの事を全く知らない宝鐘はどう贔屓目に見ても他所の箱の内情に関して余りに無頓着で、不勉強に過ぎる。

自分の箱の中で関われるVほぼ全てとの関係性を構築し終えた宝鐘にとって次に手を伸ばすべくは事務所の外にいるV以外にないのだが、あなたそれ分かってます?本気でやる気あります?という話だ。互いに利の見込める、しっかりとした関係を作るには少なくとも自分の箱の期生の近いライバーを相手にする場合と同じぐらいの熱量で関わっていく必要があるのだが、そんな相手に実は全く本人の物ではない3Dモデルの乳ネタゴリ押しでいきますか?それでまともな人間関係作れた事ありますかあなた、という話。この逆凸配信の、このパートだけを見ても宝鐘が事務所の外のライバーとの関係性の取得に一切本腰を入れていない事がよく分かる。


✔ ごく最近「宝鐘・癒月・竜胆尊・しぐれうい」の四人でディズニーに行ったエピソード。ライバー同士のオフでの絡みは活動に大きく影響を与えるとかく重要な物だが、そこによくこんなオワコンばかりピンポイントで選べるなと思う。「逆境にも負けず創意工夫を凝らして活動を頑張る」ではなく「遊んで暮らせる期間を騙し騙しどこまで延ばせるか」に人生をかけているゴミの三連星と絡む以外にもっとやる事は無かったのかと言いたい。

こんなどうしようもないのと付き合う事にプライベートの貴重な時間を割いておきながらリスナーに何とか「てぇてぇ」ととって貰えるようにとわざとらしく表で絡み続けている天音とはもう一年半も仕事以外で直接顔を合わせていないという。どの戦略で何を活かし、誰との関係をどんな方法で押し出していくかがブレブレで全く一貫していない。宝鐘のやっている事は何もかもがちぐはぐだ。


✔ 2:47~ キャンキャンと何やらうるさい星川との逆凸コラボ。「ぺこマリ×星川」という余りに珍しい画がにじさんじとホロライブの両方の領域を今だに賑わしている感があるが、この盛り上がりに乗っかって宝鐘が何かしようとする気配は全くない。

星川はDQN系にじライバーの最大手だ。ホロライブにも幾人かいるような同系統のライバーとかけ合わせる事で、シナジーや将来への布石の如何はさておき互いのリスナーが喜ぶのは間違いないだろう。

ホロライブにいるDQN系のライバーとは夏色、紫咲、雪花、沙花叉等で、星川が傾倒している湊を引き合わせてもそれなりに盛り上がる事が期待出来る。同じDQN系である宝鐘はここに挙げた、星川も含めたライバー達を全体的にやんわりと見下して忌避しているように見受けられるが、それでもその組み合わせの画にシナジーがあるのは間違いない。「①せっかく出来た繋がりだからうちの似たようなのと引き合わせてシナジー狙ってみるか」「➁いくら盛り上がった逆凸でもそれに連動して追い打ちをかけるように動かなければ意味はない」のどちら共を考えられない宝鐘はやはりどうしようもない。


正念場

✔ いちライバーとしてはこれ以上望めない程に売れ、一人でやれる事は全てやり尽くしてしまった宝鐘が次にやるべくは「①.共演すれば息を吐くようにシナジーを生めるホロメン達との関係性の深化(目標:最低SMOKレベル)」「➁.活動上協力し合えるホロメンとの関係は現状維持」「③.ホロライブ外のライバーについて、又は外箱の内情について切り抜き等を駆使して出来る限り学ぶ」「④.兎田・大空・星街・さくらみこの五大ホロメンとの協力体制で他領域のVと親密な関係を築く(最低SMOKレベル)」「⑤.にじさんじに関して直接繋ぎを取るのはとこフレ一択」等だが現状そのどれにも全く手が付けられておらず、先行きは非常に暗い。

試しに宝鐘が今年に入ってからやった事を挙げてみると「①.シナジーのあるホロメンとの関係を放置」「➁.シナジーのないホロメンと無理矢理繋ぎを取った上でてぇてぇを後付けしようと試みる(当然成果ゼロ)」「③.ホロライブ外のVと繋ぎを取る意識無し」「④.兎田や大空が外部のVとコラボしても無反応」「⑤.とこフレに関しては恐らく名前しか知らない」といった形で本当に酷い。

2023年に入ってそろそろ半年が過ぎようとしているがその間宝鐘は同業者との関係の構築に関して実のある事は何一つとして出来ていないし、実際何の効果も生まれていない。これだけ動いて何の成果も得られないようだとそろそろヘラり癖がぶり返すのではないだろうか。去年もこのくらいの時期から調子を崩していたように思うが、今年もそうなれば同じパターンの繰り返し、意味の無い活動をまた一年重ねた事になる。その事実は去年よりさらに深く、宝鐘の気持ちを抉る事になるだろう。

「他領域のVと密接な関係を構築し、大箱to大箱のスケールの大きな活動を行い互いの保有するリスナー層を循環させ合う」事がホロライブが次のフェーズに進む為の必要最低条件である事に間違いはないが、人間関係の構築に事務所で最も秀でる宝鐘と大空はその課題自体を知りもせず、やんわりと気付いている風の兎田もやはり「誰でもいいから取り敢えずコラボ」以上の事が考えられないようで一向に埒が明かない。

今の五大ホロメン達がこの壁を破れないようならホロライブはこの先右肩下がりの一方になるだろう。Vスポ相当のゴミ新人が場を荒らしたり窓際化したホロメン達が人目も憚らず既得権益にしがみ付く醜態を晒したり、その兆候は最早隠し通せぬ程顕著に表れている。組織の大部分を構成する有象無象が荒ぶり始めるのはその組織のトップが新たな指標を示して新展開を匂わせられていないせいと、組織自体を上手く回して統括する事が出来ていないせいだ。ホロライブに関してその責任は事務所のトップである五大ホロメン、取り分けリーダータイプの宝鐘と大空に重くのし掛かっている。

だから私はずっと前からここで言っている。シナジーのない奴を相手にしてる場合か、ダンスやってる場合か、小さなスケールでザコと同じ活動をやってる場合か、そんな時間の使い方をしている間に好機はどんどん通り過ぎて行き、持てる才能で行ける筈だった最高到達地点はどんどん低くなっている。通話を繋げば業界の誰もが「ひいぃ、マリン船長」と声を上擦らせる大物が桃鈴とかいう小物とたまごっちやってる場合か、やるならホロメン全員と他箱のライバー達にも買わせて箱ごと、業界ごとの流行りにまで持っていこうとせんかい、平たく言えばそういう類の話だ。

桃鈴のようなザコや天音のような落ち目の中堅同様、事務所トップの大型ライバー達もやはり「人間関係の構築」という課題に途を阻まれている。そもそもコミュ強だった、黙って座っているだけでも愛らしさだけで人が周りに集まった、等元来備えていただけの素養だけではこれ以上進めないフェーズに、彼女達は突入している。「生まれつき才能に恵まれていた」ライバーはそれなりに数がいても「壁を越えた」ライバーにはなかなかお目に掛かれない。宝鐘を始めとした大型ホロメン達は今、誕生以来最大の正念場を迎えている。


タイトルとURLをコピーしました