【宮崎駿、下降の第一歩】「好きなジブリ作品は？」と尋ねて返って来るタイトルは、大抵その人が10代の前半に観て感銘を受けた物である。現在40前後の人だと「天空の城ラピュタ」、30代半ばだと「もののけ姫」、20代だと「ハウルの動く城」といった所...

【高まる質、尽きぬチャレンジ精神。マンネリとは無縁のスーパーご長寿シリーズ】ドラマにしろ映画にしろ、長く続くシリーズにはある程度共通した特徴が表れる。そこまで長く続けるつもりではなかった監督が、もう降りたいのに周りに許して貰えず苦しんでいる...

【新進気鋭のアクション監督、劣化コピーおじさんに仲間入り】　才気溢れるクリエイターも、やはり我々と同じ人の子で、創作意欲やアイデアを、自分のキャリア一杯まで持たせられる者は稀である。寄る年波で情に脆くなった大御所監督が、リアリティと整合性を...

【鈍る天才。迷走するDCシリーズに泥の上塗り】　ザック・スナイダー監督は、アメコミを映画化させると天才的に上手い。原作のテーマを損なわず、作者の意図を正確に捉えて脚本に反映し、コミックの一コマを何倍にも美しく、重厚に表現する映像美は最早芸術...

運が良ければ年に数本、無名の監督に低予算、見たこともない俳優陣という悪条件の中我々を楽しませてくれる映画に出会える。古くは「ソウ」、邦画であれば「カメラを止めるな！」、みんな大嫌い「ムカデ人間」。記憶に新しい「ジョン・ウィック」や「クワイエ...